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リド島に泊まってわかった、ヴェネツィア旅のもうひとつの選択肢|移動・物価・治安・宿泊を実体験で紹介

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住宅街の道路と小型ボートが並ぶ水路が見えるヴェネツィア・リド島の街並み

ヴェネツィア旅行というと、本島に泊まるイメージが強いかもしれません。今回滞在したのは、本島から船で渡った先にあるリド島です。

実際に泊まってみると、本島への移動は思っていた以上に気軽で、観光地とは少し違う穏やかな暮らしも見えてきました。この記事では、2026年6月の滞在をもとに、移動や宿、物価、治安など、リドに宿泊してわかったことをご紹介します。

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目次

リド島ってどんな場所?ヴェネツィア本島に泊まるのとは何が違う?

本島は観光地、リドは暮らしのある街

緑に囲まれたリド島のメインストリートを走る自転車と車
©︎ボブのおもちゃ箱

ヴェネツィア本島を歩いて感じたのは、やはり世界的な観光地に来たということでした。

サン・マルコ広場をはじめとする有名スポットには多くの観光客が集まり、細い路地にもショップやレストランが並んでいます。

一方、リド島へ戻ると空気が一変します。

ホテルやレストランが集まるリゾート地でありながら、普通の住宅や集合住宅も多く、犬を散歩させる人や買い物へ向かう人など、そこで暮らしている人たちの日常が見えてきます。

別荘らしい建物もありますが、実際に生活している人たちの姿も多く、滞在中は観光客らしき人を見つける方が難しいと感じることさえありました。

本島を一日観光してリドへ戻ったとき、最初に出てきた感想は「ああ、やっぱり落ち着く」。まだ1泊しかしていなかったにもかかわらず、不思議と帰ってきたような感覚がありました。

本島が観光する場所なら、リドは旅の途中で帰ってくる場所。実際に泊まったからこそ、この違いを強く感じました。

朝・昼・夜で変わるリドの表情

リドは時間帯によって街の表情も変わります。

朝は静かで、住宅地を歩いていると日本の日常とそれほど変わらないようにも感じます。しかし、コーヒーを片手にベランダへ出てタバコを吸う人を見かけた瞬間、「そうだ、ここは海外だった」と改めて思い出しました。

昼間は人通りがそれほど多くなく、街歩きもゆったり。観光客で混雑する場所を次々と巡るというより、自分のペースで歩くのが似合う時間です。

夕方になると、今度は地元の人たちが外へ出てきます。メイン通り周辺のバーやレストランには人が集まり、お酒や食事を楽しむ姿も増えてきました。

滞在中はFIFAワールドカップの開催期間と重なっていたため、バーのテレビを囲んで試合を見ていたのか、ときどき街から大きな歓声が聞こえてくることも。

昼間の静けさとはまた違う、賑やかなリドの夜を見ることができました。

リド島に泊まって本島観光は不便?実際のアクセスと移動

マルコ・ポーロ空港からリド島へは水上バスで移動

ヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港の船着場を通るAlilagunaの水上バス
©︎ボブのおもちゃ箱

マルコ・ポーロ空港からリド島への移動には、Alilagunaの水上バスを利用しました。

今回はGetYourGuideで往復チケットを事前に予約。利用したプランでは、予約後に届いたQRコード付きバウチャーを船着場前のAlilaguna窓口で紙の乗船券に交換してから乗船しました。

空港から水上バスに乗ってそのままリドまで向かえるため、大きなスーツケースを持ったまま本島を歩く必要がないのも便利でした。

船での移動なのである程度時間はかかりますが、窓の外には水辺の景色が続きます。

移動時間を消化しているという感覚より、空港を出たところからすでに旅が始まっているようで、退屈することはありませんでした。

スーツケースは混雑状況によって置き場所が変わります。行きは乗客が少なかったためすぐ横に置けましたが、帰りは満員で、前方の座席前にある少し広めのスペースへ置きました。

船は接岸時を含めて大きく揺れることもあるため、スーツケースは横に寝かせるなど、倒れたり動いたりしないようにしておくと安心です。

リド島から本島へはヴァポレットで気軽に移動

自転車が置かれたリド島のヴァポレット乗り場とヴェネツィア潟
©︎ボブのおもちゃ箱

リド島からヴェネツィア本島への移動には、ACTVのヴァポレットを利用しました。2026年6月の滞在時に購入した75分券は、1人€9.50。なお、この75分券はACTVの市内交通用で、Alilagunaやマルコ・ポーロ空港発着には利用できません。

リド側には有人の窓口があり、行き先を伝えてチケットを購入できたため、初めてでも迷うことはありませんでした。

本島までは船ですぐという感覚で、今回の滞在ではリドに泊まっていることを不便だと感じる場面はなかったです。

むしろ、毎回船に乗って移動することそのものが新鮮でした。普通の旅行ならホテルと観光地の移動時間は短い方が便利ですが、ヴェネツィアでは水上を走る時間まで旅の一部になります。

ヴァポレットには地元の人だけでなく、リードにつながれた犬が飼い主と一緒に乗ってくることもありました。観光客にとっては特別な水上交通でも、ここで暮らしている人にとっては日常の足なのだと感じられる光景でした。

リド島内は徒歩でも動きやすい

リドのヴァポレット乗り場を出ると、目の前には島の中心となるメイン通りが延びています。

今回宿泊したB&Bまでは、そこから徒歩10分弱でした。道中には石畳もありますが、スーツケースを引いて歩くのに困るほどではありません。

ひとつだけ気をつけたいのは足元。たまに犬のフンが落ちています(笑)。

街並みを見ながら歩いているとうっかり見落としそうになるため、スーツケースの車輪も含めて少し注意しておくと安心です。

島内にはバスも走っているので、少し離れた場所へ向かう場合は徒歩だけで移動する必要もありません。

※AlilagunaやACTVの運賃・運行情報は変更される場合があります。最新情報は、Alilaguna公式サイトACTV公式サイトでご確認ください。

リド島での宿泊|実際に泊まったB&Bの雰囲気・朝食・料金

B&B Castellaniはおばあちゃん家のような温かい宿

シャンデリアと木製の階段があるB&B Castellaniのアンティークな館内
©︎ボブのおもちゃ箱

今回宿泊したのは、リド島にあるB&B Castellani。

大きなホテルではなく、家の温かさをそのまま感じられるような小さなB&Bです。建物の中に入って最初に感じたのは、おばあちゃんの家に泊まりに来たみたいだなということでした。

アンティークな家具や絵が並び、長い年月を重ねてきた家ならではの雰囲気があります。それでいて室内はとても清潔で、古さよりも温かさを感じる宿でした。

特に印象に残ったのが食堂です。

古い家具や調度品が並ぶ空間は、まるで歴史ドラマに登場する昔の家の食堂のよう。新しく作ったレトロ風の空間ではなく、古き良き時代のものがそのまま大切に残されているような雰囲気でした。

残念ながら、この食堂だけ写真を撮り忘れました。旅先では、なぜか一番記憶に残る場所ほど撮り忘れるものなのかもしれません。

朝食は好みに合わせたパンや手作り料理も

チェックイン時には、朝食のパンについて「甘いものと、しょっぱいもののどちらが好きですか?」と聞かれました。

しょっぱいものを選ぶと、翌朝にはライ麦パンのような茶色いスライスパンが用意されていました。

ほかにもヨーグルト、シフォンケーキ、フルーツジュースなどが並び、個包装の菓子パンは暖炉の上に置かれていて、自由に食べられるようになっています。

2日目には、キッシュに似た塩味の焼き料理も用意されていました。名前は忘れてしまいましたが、これがとても美味しく、今回の朝食で特に印象に残った一品です。

豪華なホテルビュッフェとは違いますが、家で朝食を用意してもらったような温かさがあり、B&Bらしい時間を楽しめました。

宿から中心地にも海にも歩いて行ける

B&B Castellaniは、ヴァポレット乗り場やメイン通りから徒歩10分弱の場所にありました。

買い物や食事に出るのにも困らず、海側へ向かって歩いても10分ほど。観光の拠点として便利でありながら、中心地から少し離れるだけで住宅地らしい静けさがあります。

宿には冷蔵庫もあったため、スーパーで買った飲み物やティラミスなどを冷やしておけたのも便利でした。

毎食外食するのではなく、買ってきたものを宿で食べながら過ごせたことも、リドで少し暮らすような感覚につながったのかもしれません。

実際にかかった宿泊料金と宿泊税

2026年6月に2泊した際の宿泊料金を人数で割ると、1人あたり2泊で約€127.40、1泊あたり約€63.70でした。

Booking.com経由で実際にカードへ請求された金額を同じように換算すると、1人あたり約22,738円です。

これとは別に宿泊税があり、チェックアウト時に現金で支払いました。今回の宿泊税は1人1泊€1.60。2泊で1人€3.20。

宿泊料金は時期や人数、予約条件によって変わるため、あくまで2026年6月に実際に宿泊した際の一例です。朝食付きで、中心地にも海にも歩いて行ける立地を考えると、満足度の高い滞在になりました。

リド島の物価|スーパーと食事の実際の価格はどれくらい?

スーパーで水から惣菜まで気軽に買える

リド島にはスーパーがあり、飲み物や簡単な食事を調達するのにも困りません。今回利用したのは、CONAD CITYとPrix。

2026年6月に実際に購入した商品の一例は、次の通りです。

  • 水・炭酸水 €1前後から
  • Perrier 1L €1.69
  • ミラノサラミ €1.69
  • ティラミス €3.99
  • フライドチキン €3.74

水や炭酸水は種類が豊富で、数日滞在するならまとめて買っておくのも便利です。

中でも美味しかったのが、ミラノサラミとティラミス。サラミは€1.69とは思えないほど満足度が高く、これだけでも十分と思えるくらいでした。

大きなティラミスが€3.99

スーパーで買ったもののなかでも、特に印象に残ったのがPrixのティラミスです。価格は€3.99。

それなのに、横20cm、縦15cmほどはありそうな大きなサイズでした。宿の冷蔵庫に入れて、結局2日間にわたって食べることになりましたが、これがかなり美味しい。

旅行前はヴェネツィアは何でも高そうというイメージがあったものの、このティラミスを見る限り、その心配はどこへ行ったのだろうと思う価格でした。

一方、フライドチキンはサラミやティラミスほど印象には残らず、個人的には少し微妙でした(笑)。

海外旅行では毎食レストランへ行くのも楽しいですが、地元のスーパーで食べたいものを買って宿で食べる時間も、その土地の日常に少し混ざったようで楽しいものです。

出来立ての魚介パスタをテイクアウェイ

夕食では、メイン通りにあるRistorante Al Cavaliereを利用しました。ピザやパスタを扱うイタリア料理店で、訪問時はパスタの種類が特に豊富でした。

トマト系やクリーム系、イカ墨、魚介系などがあり、日本では見慣れない名前のメニューも並んでいます。今回は魚介のパスタを注文し、テイクアウェイにしてもらいました。

持ち帰りができるか聞くと、そのまま店内の椅子で待つよう案内され、出来立てを包んで渡してくれました。追加料金もありませんでした。

実際のレシートで確認できる価格は€20です。

金額だけを見ると少し高く感じますが、量は日本の一般的な一人前よりかなり多め。2人でシェアできるほどのボリュームがあり、量まで考えると単純に高いとは感じませんでした。

本島より安い?実際に両方で買い物して感じた違い

リドと本島の両方で飲食や買い物をしてみると、特に違いを感じたのはスーパーの食品や惣菜でした。同じようなサラミやティラミス、惣菜などを見ても、本島ではリドより数ユーロ高いと感じる場面がありました。

一方、レストランについては必ずしもリドの方が安いわけではありません。

本島でもリーズナブルな店はあり、反対にリドでも料理によっては€20前後になります。

そのため、リドなら何でも安いというより、スーパーを使いながら滞在できることが、食費を調整しやすいポイントだと感じました。

ユーロをそのまま円へ換算すると、日本からの旅行者には高く見えるものもあります。ただ、実際の量や内容まで含めて見ると、滞在中に何もかも高すぎると感じることはありませんでした。

海もすぐそこ|リド島の街歩きと夜の治安

街を歩けばアドリア海へ

水の都として知られるヴェネツィアですが、本島で目にする水辺と、リドで見る海は少し印象が違います。細長いリド島の西側にはヴェネツィア潟があり、東側にはアドリア海が広がっています。

今回宿泊した場所から海側までは徒歩で10分ほどでした。

街を歩いた先にビーチが現れたとき、「そうか、ここは海のある島なんだ」と実感したのを覚えています。

本島の運河やラグーンとはまた違う、水平線へ向かって開けた景色を見られることも、リドに泊まって特に印象に残ったことのひとつでした。

島内にはバスもあるため、徒歩だけではなく、少し離れたエリアへ足を延ばすこともできます。

夜のリド島は?実際に歩いて感じた治安

夕日が差し込むリド島の住宅街と路上に並ぶ車
©︎ボブのおもちゃ箱

治安については、今回滞在した範囲で危険を感じることはありませんでした。

夕方以降になるとメイン通り周辺のバーやレストランが賑わい、週末には遅い時間でも家族連れを見かけました。昼間とは違って人が増えるものの、地元の人たちが食事やお酒を楽しんでいる印象です。

もちろん、海外旅行では場所を問わず貴重品や夜道への基本的な注意は必要です。

それでも今回実際に歩いた範囲では、暗くなる前に急いで宿へ戻らなければと感じるような場面はありませんでした。

むしろ夜になってから現れるリドの日常を見るのも、この島に泊まったからこそできた体験でした。

リド島に泊まるメリット・デメリット|どんな人におすすめ?

リド島泊が向いている人

実際に泊まってみて、リドは特に次のような人と相性がいいと感じました。

  • ヴェネツィア本島の人混みから少し離れて過ごしたい人
  • 観光地だけではなく、地元の暮らしも見てみたい人
  • 海の近くでゆっくりしたい人
  • スーパーなどを使いながら、旅先で暮らすように滞在したい人
  • 船での移動そのものを旅として楽しめる人
  • 観光を終えたあと、静かな場所へ戻りたい人

特に、人の多い本島からリドへ戻ったときの落ち着きは、宿泊してみなければわからなかった部分でした。

観光地からホテルへ戻るというより、今日も帰ってきたと思える場所が旅の中にできたことは、リドに泊まってよかったと感じる大きな理由です。

本島泊の方が向いている人

もちろん、すべての旅行者にリド泊が向いているわけではありません。

サン・マルコ広場周辺などを朝早くから夜遅くまで観光したい場合や、限られた時間で本島の名所をできるだけ効率よく回りたい場合は、本島に泊まる方が便利です。

リドへ戻るには必ず船での移動が入るため、それを楽しいと感じるか、面倒と感じるかでも評価は変わります。

今回の滞在では移動そのものを楽しめたため不便には感じませんでしたが、効率を最優先するなら本島泊にも大きなメリットがあります。

どちらが優れているというより、ヴェネツィアでどんな時間を過ごしたいかで選ぶのがよさそうです。

次はリドそのものを目的地にして泊まりたい

住宅と緑に囲まれたリド島の静かな水路と小型ボート
©︎ボブのおもちゃ箱

今回の旅では、リド島でゆっくり過ごせる時間はそれほど多くありませんでした。

自由に動ける日はヴェネツィア本島を観光し、最終日はチェックアウトして空港へ。実際に歩けたのは、宿周辺の中心エリアがほとんどです。

それでも、次にヴェネツィアへ行くなら、またリドに泊まりたいと思っています。

今度は3泊ほどして、丸2日以上をリドのために使う。本島へ行くとしても半日くらい。島の北側にあるサン・ニコロ周辺や、「ベニスに死す」にゆかりのある場所など、今回行けなかったところを急がずに歩いてみたいです。

できるなら1週間。もっと時間が許すなら、一夏をリドで過ごしてみるのもいい。

今回の旅ではヴェネツィアへ行くために泊まった島だったはずなのに、帰る頃には次はこの島へ来るために旅をしたいと思う場所になっていました。

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※本記事は2026年6月の滞在時の情報をもとにしています。料金・交通情報・営業状況などは変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等でご確認ください。

住宅街の道路と小型ボートが並ぶ水路が見えるヴェネツィア・リド島の街並み

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