春は、明るいだけの季節ではありません。変化の気配に背中を押されながら、心だけが少し遅れてついてくることもあります。
この記事では、そんな春の揺らぎに寄り添うA24映画10本をピックアップ。おすすめを押しつけるのではなく、春というフィルターを通して“余韻型の物語”を読み直すための小さな特集です。
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「春に観たい」映画・ドラマ・A24特集を、見逃さずチェック🌸
Ⅰ|春のはじまり、まだやさしい光の中で
静かな再出発と、誰かを見つめ直す時間
春は、新しい始まりだけの季節じゃない。少しだけ立ち止まりながら、誰かともう一度向き合いたくなる時間でもある。
🎬 カモン カモン(C’mon C’mon/2021)

- 監督:マイク・ミルズ
- キャスト:ホアキン・フェニックス、ウッディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン
- ジャンル:コメディ/ヒューマンドラマ
- 「カモン カモン」公式サイト
ラジオジャーナリストのジョニーは、甥の世話をすることになり、子どもたちの声を記録する旅の中で、自分自身の孤独や家族との関係を見つめ直していきます。モノクロ映像で描かれる、静かで優しいロードムービー。
春の空と、この作品:誰かの話を聞くことは、ときに自分の心の声を聞くことに似ている。春の静かな空気の中で観ると、言葉にしなくても伝わる優しさが、ゆっくりと心に染み込んでくる。
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🎬 mid90s ミッドナインティーズ(mid90s/2018)

- 監督:ジョナ・ヒル
- キャスト:サニー・スリッチ、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズ
- ジャンル:コメディ/ヒューマンドラマ
- 「mid90s ミッドナインティーズ」公式サイト
90年代ロサンゼルスを舞台に、居場所を探す少年スティーヴィーがスケーター仲間と出会い、成長していく姿を描いた青春ドラマ。新しい世界へ踏み出すときの不安と高揚が、静かに、しかし確かに伝わってきます。
春の空と、この作品:新しい環境に飛び込むときの不安と高揚は、いつだって少し似ている。春の風みたいに不安定な青春の温度が、観終わったあとに静かな懐かしさを残していく。
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🎬 ザ・ホエール(The Whale/2022)

- 監督:ダーレン・アロノフスキー
- キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ
- ジャンル:ヒューマンドラマ/メロドラマ
- 「ザ・ホエール」公式サイト
孤独な生活を送る男性チャーリー(ブレンダン・フレイザー)が、長年疎遠だった娘との関係を取り戻そうとする姿を描いたヒューマンドラマ。劇作家のサミュエル・D・ハンターが2012年に発表した同名舞台劇を映画化しました。
春の空と、この作品:過去は変えられなくても、誰かに手を伸ばそうとする瞬間はいつでも訪れる。春という季節の柔らかさの中で観ると、赦しは大きな出来事ではなく、小さな決意なのだと思えてくる。
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春の始まりは、派手な変化ではなく、静かな呼吸から始まるのかもしれない。
Ⅱ|春のざわめき、変わりたいのに変われない
心の輪郭が揺れ始める季節
春は、前に進む季節だと言われる。しかし、心だけがその場所に残ってしまうこともある。思い出は時間とともに優しくなるとは限らない。春の光の中で、かえって輪郭をはっきりさせることがある。
🎬 aftersun/アフターサン(Aftersun/2022)

- 監督:シャーロット・ウェルズ
- キャスト:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ローソン=ホール
- ジャンル:ヒューマンドラマ/成長物語
- 「aftersun/アフターサン」公式サイト
11歳の少女ソフィが、父と過ごしたリゾートでの休暇を大人になってから思い返す姿を描きます。断片的な記憶と映像を通して、父娘の時間とその背後にあった感情が静かに浮かび上がってきて……。
春の空と、この作品:思い出は、あとになってから意味を変えることがある。春の柔らかな光の中で観ると、過ぎ去った時間の優しさと、気づけなかった痛みが静かに胸に残る。
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🎬 CLOSE/クロース(Close/2022)

- 監督:ルーカス・ドン
- キャスト:エデン・ダンブリン、グスタフ・ドゥ・ワエル、エミリー・ドゥケンヌ
- ジャンル:ヒューマンドラマ/成長物語
- 「CLOSE/クロース」公式サイト
親友同士だった13歳の少年ふたりの関係が、周囲の視線によって少しずつ変化していく姿を描いたヒューマンドラマ。第75回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。米国ではA24が配給を担当。
春の空と、この作品:変わりたくなくても、環境は少しずつ人を変えてしまう。春という季節に観ると、名前をつけられない感情や距離の変化が、やけにリアルに感じられる。
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🎬 顔を捨てた男(A Different Man/2024)

- 監督:アーロン・シンバーグ
- キャスト:セバスチャン・スタン、レナーテ・レインスベ、ジョン・キーティング
- ジャンル:スリラー/ヒューマンドラマ
- 「顔を捨てた男」公式サイト
顔に強いコンプレックスを抱える男性が、外見を変える治療を受け、新しい人生を手に入れます。ところが、理想の姿を得た後も、自己認識の揺らぎは消えず、予想外の展開へと進んでいきます。
春の空と、この作品:生まれ変わりたいと思う気持ちは、春になると少しだけ強くなる。しかし本当に変わるとはどういうことなのか、この作品は静かに問いかけてくる。
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春の風は背中を押すこともあるが、ときに自分の輪郭を見失わせることもある。
Ⅲ|光が強すぎる春
A24が描く、痛みと静かな恐怖
春の光は優しいだけじゃない。見たくなかったものまで、はっきり照らしてしまう。目をそらしたくなる感情ほど、春は容赦なく近づいてくる。
🎬 関心領域(The Zone of Interest/2023)

- 監督:ジョナサン・グレイザー
- キャスト:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー、ラルフ・ハーフォース
- ジャンル:戦争/ヒューマンドラマ
- 「関心領域」公式サイト
第二次世界大戦下、強制収容所の隣で暮らす一家の日常を描いた作品。直接的な暴力描写を避けながら、日常と非日常が隣り合わせに存在する異様さを静かに浮かび上がらせます。第96回アカデミー賞国際長編映画賞受賞。
春の空と、この作品:日常は、ときに見ないことで成り立っている。明るい季節に観るほど、その静けさの裏にある違和感が際立ち、何を見て、何を見ないでいるのかを考えさせられてしまう。
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🎬 ヘレディタリー/継承(Hereditary/2018)

- 監督:アリ・アスター
- キャスト:トニ・コレット、ガブリエル・バーン、アレックス・ウルフ
- ジャンル:ホラー/ミステリー
- 「ヘレディタリー/継承」公式サイト
家族の死をきっかけに、不可解な出来事に巻き込まれていく一家を描いたホラー作品。A24を代表する作品のひとつとして知られ、心理的な恐怖と家族の崩壊が重層的に描かれます。
春の空と、この作品:新しい季節が始まっても、過去が消えるわけではない。春の明るさの中で観ると、家族という近さの中に潜む痛みや不安が、より鮮明に浮かび上がってくる。
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光が強いほど影は濃くなる。それもまた、春という季節の一つの顔なのだ。
Ⅳ|春の悪夢、その先に残る余韻
世界が少しズレて見える映画たち
春は、新しい季節であるはずなのに、ときどき夢と現実の境界を曖昧にする。理由のない違和感や、説明できない感情も、春の光の中では静かに存在してしまう。
🎬 LAMB/ラム(Lamb/2021)

- 監督:バルディミール・ヨハンソン
- キャスト:ノオミ・ラパス、ヒナミル・スナイル・グブズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、イングバール・E・シーグルズソン
- ジャンル:ホラー/ファンタジー
- 「LAMB/ラム」公式サイト
アイスランドの山間で暮らす夫婦が、ある日人間と羊の特徴を持つ不思議な存在を育て始めます。自然と人間、喪失と希望が交錯する静かな幻想ドラマ。
春の空と、この作品:理解できないものを、ただ受け入れてしまいたくなる瞬間がある。春の静かな空気の中で観ると、この奇妙な物語がどこか優しい祈りのように感じられるのである。
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🎬 ボーはおそれている(Beau Is Afraid/2023)

- 監督:アリ・アスター
- キャスト:ホアキン・フェニックス、パティ・ルポーン、エイミー・ライアン
- ジャンル:ホラー/コメディ
- 「ボーはおそれている」公式サイト
極度の不安を抱える主人公ボーが、母に会うための旅に出ますが、現実とも幻想ともつかない出来事が次々と起こります。アリ・アスター監督による、ジャンルを超えた心理的ロードムービー。
春の空と、この作品:世界が少しだけ自分に敵意を向けているように感じる日がある。春の明るさの中で観ると、不安という感情が決して特別なものではなく、誰の心にも潜んでいることに気づかされる。
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春の終わりには、答えよりも余韻が残ることの方が多い。
その感覚は、冬の終わりにGLAYを聴いたときの心の空にも似ている。名曲とともに綴ったGLAYの冬は、なぜこんなにも心の空を揺らすのかでも、その余韻について書いている。
まとめ|春の空を通してA24を観るということ
春は、希望の季節だと言われます。ところが、本当は始まりと終わり、期待と不安が同時に存在する季節でもあります。
A24の映画たちは、その曖昧な感情を無理に整理しない。明るさの中に影があり、静けさの中にざわめきがあることを、ただそのまま映し出しています。
この特集で選んだ10本は、春を明るくするための作品ではありません。むしろ、心の空が少し曇る日に寄り添ってくれる映画たちです。
もし今、言葉にできない感情が心のどこかに残っているなら——それはきっと、春という季節が静かに動き始めている証なのかもしれません。
春の空は、晴れ渡る日だけじゃない。だからこそ、その曇り空に寄り添う映画がある。
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※本ページの情報は2026年2月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトをご確認ください。

